お知らせ

2023.10.17

教員

【終了】「食と健康の未来創造研究」令和5年度公募について(11/10締切)

目的

中長期的な世界の食料問題、環境問題の悪化懸念が高まる中、老齢化が進む人類社会において、健康で安全な食料システムを創造する革新的なイノベーションが求められている。かかる命題の解決を目指し、科学的探求を実施してゆくことを目的に、名古屋大学の衆知を集める学際的な研究プラットフォームとして、令和3年6月に、「食と健康の未来創造センター(以下「センター」)を医学系研究科内に設立した。

本公募は、センターの研究活動に共感頂いた寄付者からの寄付を原資に、一昨年、昨年,に引き続き3回目の公募を実施するものである。

 

中長期ビジョン

「未来の食料システムの創造」をビジョンとして掲げ、以下3つの観点から研究推進を支援する。

  1. 新しい食品素材の探求と、その健康要因と環境負荷の分析・研究
  2. 新しい食品加工法の探求と、その健康要因と環境負荷の分析・研究
  3. 新たな食文化の創造と、その心理学的、社会学的、経済学的な要因の分析・研究

 

令和5年度公募テーマ

「腸内環境を端緒とする健康を実現、社会実装するための研究」

 

腸内環境が人の健康状態に強く関与することが提唱されて以来、その健康増進への効果が次第に明らかにされてきている。一般の方にも腸内環境の重要性および、腸内環境に食が影響することが認知される中、腸内環境改善の手段として食への期待が高まり、腸を整えることを謳う食品も数多く存在する。

しかしながら、腸内環境を端緒とする健康を真に生活者が享受できる社会を実現する上でクリアすべき課題も残っている。例えば善玉菌、悪玉菌という単純化された図式では説明できないことや、腸内細菌での代謝産物を適切に評価する方法論にも多くの課題がある。

そこで食を通じた腸内環境を端緒とする健康を実現、社会実装するための研究を募集する。

例えば生活の中で取り入れやすい食物繊維を多く含む豆類の腸内菌叢やその代謝物の変化、更には体への効果をより詳細、正確に把握する研究や、腸内細菌の主要な代謝産物である酢酸などの各種有機酸について、簡便迅速に検査する方法、健康実現のための有機酸の推奨値に関する研究が挙げられる。

 

公募の要件

    1. 上記テーマに応募を希望する研究者は、添付する応募用紙に研究計画概要等を記載し、以下に記す期日までに提出する。
      https://nuss.nagoya-u.ac.jp/s/A758ENN8GomEKEA
    2. 応募資格者
      名古屋大学に所属する教職員。複数名のグループでの応募も可。部局横断のグループによる応募も歓迎する。
    3. 選考
      センター執行委員会委員で構成される選考委員会が実施する。全応募申請の内、1件を採択する。採択案件については最大6百万円の研究費(直接経費のみ)を配分する。
    4. 研究期間:2年間(2023年12月〜2025年12月)以内を原則とする。
    5. 研究成果の報告と公表:研究期間終了後に研究成果をセンターに報告する。なお、学会や論文などで成果を発表する際には、知財リスクの観点から、公表前にセンターに相談すること。

 

スケジュール

    1. 応募〆切:2023年11月10日(金)18:00
    2. 採択結果の公表:2023年11月中旬
      なお、応募状況次第で第一次選考として11月中旬にヒアリングを実施することがあり得る。
      その場合には事前に事務局が日程調整をおこなう。
    3. 個別研究の開始:2023年12月1日(金)
    4. 研究成果の報告:2年以内で個別に決定する

照会先

「食と健康の未来創造研究」事務局

food-and-health@aip.nagoya-u.ac.jp

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