お知らせ

2022.7.15

教員

「食と健康の未来創造研究」令和4年度公募について

中長期的な世界の食料問題、環境問題の悪化懸念が高まる中、老齢化が進む人類社会において、健康で安全な食料システムを創造する革新的なイノベーションが求められている。かかる命題の解決を目指し、科学的探求を実施してゆくことを目的に、名古屋大学の衆知を集める学際的な研究プラットフォームとして、令和3年6月に、「食と健康の未来創造センター(以下「センター」)を医学系研究科内に設立した。

本公募は、センターの研究活動に共感頂いた寄付者からの寄付を原資に、昨年の研究公募に引き続き公募を実施するものである。

 

【令和4年度公募テーマ(3件)】

  1. 健康増進作用を有する食品の健康作用のスクリーニングとメカニズム解明
    健康増進作用を有すると考えられる食品やその成分の同定や、作用メカニズムの解明を行う。例えば、米国を中心に量産化の動きのある「黄色えんどう豆」を対象に、その抗酸化成分と抗酸化機能の分析をもとに幅広く健康増進作用を分析する。ただし、食品の健康増進作用は抗酸化物質の効果に限定されないことも踏まえ、抗酸化物質に限らず幅広い健康増進作用に関する研究を募集する。
  2. 食品摂取記録の進化 食による健康作りのボトルネックの突破
    本センターのテーマでもある「食と健康」の関係について明らかにし、健康を社会実装する上で、正確な食品摂取記録を取得することは肝要となる。しかし食事は生活の中で多様性をもって行われる行為であり、現状の思い出し法(曖昧)や写真記録法(見た目が同じでも塩分が違うなど)でも正確な記録には限界がある。また同じ料理メニューであってもその栄養価は材料の個体差や調理法により異なることが正確な記録の障壁となっている。特に味付け(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)の仕方は、栄養価の違いを生む大きな要因となっていることが想定され、大きな課題があると考えられる。この課題を解決する汎用性・実装性ある手法開発の研究を募集する。例えば、高血圧・糖尿病に対する食事療法の場面や、コホート研究における正確な食品摂取記録、もしくは過去にどんな食を摂ってきたかをさかのぼって推計する方法について研究する。
  3. 多様性対応 オーダーメイド・パーソナライズ食
    食事に対する生体応答の個人差は大きく、健康を実現する上で画一的な食生活の提案には限界がある。その人に合った食事提案ができるようになると、健康づくりに対しての最適な提案ができるようになる。これは健康の実現だけでなく、不要な我慢を強いず、食事の楽しみを減らさないことの実現にも通じ得る。まずはいくつかの健康的な食材の提案にターゲットを絞り、どういう方はその提案を採用すべきなのかを説明できるようにしていくことに意義があると考える。例えば本センターから提案される健康的な食の提案(課題案1の黄色えんどう豆の効果など)は万人に受けるのではなく、特にこういう方におすすめできるということを添えて提案できるようになるなど、食事による健康提案のあり方やエビデンスの取り方を研究する。

【公募について】

  • 応募資格者
    名古屋大学に所属する教職員。複数名のグループでの応募も可。部局横断のグループによる応募も歓迎する。
  • 研究費:1件当たり最大600万円(直接経費のみ)
  • 採択件数:2件程度
  • 研究期間:1年間(2022年10月~2023年9月)
  • 締切:2022年9月2日(金)18:00
  • 締切後のスケジュール
    •  採択結果の公表:2022年9月中旬
      尚、応募状況次第で第一次選考として9月上旬にヒアリングを実施することがあり得る。その場合には事前に事務局が日程調整をおこなう。
    • 個別研究の開始:2022年10月1日(水)
    • 研究成果の報告:2023年9月末日

【応募方法】

上記3つの個別テーマから1つを選択し,応募用紙に研究計画概要等を記載の上、期日までにメールで提出すること。

 

【公募要領・応募用紙】

【照会・応募書類送付先】

「食と健康の未来創造研究」事務局(メディカルイノベーション推進室)
food-and-health@aip.nagoya-u.ac.jp

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